- 線路沿いの家は音がうるさい？
- 安くても線路沿いの家は止めた方が良い？
- 駅が近くても線路沿いの家だと後悔する？
線路沿いの家に住むデメリットはたくさんあります。デメリットを把握せずに物件を選んでしまうと、後悔する可能性が高いです。
この記事では、実際に住んだ経験から、線路沿いの家は止めた方が良い理由を解説します。記事を読めば、物件選びに後悔する可能性を減らせます。
線路沿いの家は止めた方が良いと言われる主な理由は、電車による「騒音」と「揺れ」です。鉄粉被害や電磁波による影響も懸念されています。
さまざまな選択肢があるなら、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
線路沿いの家は止めた方が良い理由9選
線路沿いの家は止めた方が良い理由は以下の9つです。デメリットを把握したうえで、線路沿いの家に住むべきか検討してみてください。
電車で家が揺れる
線路沿いの家は止めた方が良い理由は、電車で家が揺れるからです。電車が走る振動は、線路沿いの家まで伝わります。
電車で家が揺れることによる影響は以下のとおりです。
- ストレスが溜まる
- 睡眠の妨げになる
- 物件にダメージを与える
線路沿いの家に長年住んでいると、電車の揺れには慣れます。しかし、住み始めはストレスが溜まるのは間違いありません。
電車の音がうるさい
線路沿いの家は止めた方が良い理由は、電車の騒音にあります。電車が通過するとき「ガタンゴトン」という大きな音がして、静かな生活を邪魔するからです。
電車が駅に入るときにはクラクションが鳴ります。クラクションの音が届くのは数百メートル先まで。場所によっては、エンジンの音が聞こえる可能性もあります。
電車の騒音はとてもストレスであり、日常生活に悪影響を及ぼしかねません。平穏な生活を確保するために、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
電車の騒音は住んでいると慣れますが、始めのうちはストレスに感じます。
踏切の音がうるさい
線路沿いの家は止めた方が良い理由は、踏切の音がうるさいからです。踏切は電車が通るときに大きな音が鳴ります。
踏切で遮断機が降りるときに鳴る音は、およそ70dB〜77dBです。70dB〜77dBは、掃除機や騒々しい街頭と同じ程度と言われています。
線路沿いの家に住むと、踏切の音に悩まされる可能性が高いです。音に対して敏感な人は、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
空き巣に狙われやすい
線路沿いの家は止めた方が良いのは、空き巣に狙われやすいことも理由の一つ。線路沿いの家は電車や踏切の騒音があるからです。
空き巣は音をできるだけ抑えながら犯行に及びます。電車や踏切の音がうるさい線路沿いの家は、音をカモフラージュできる格好の狙いどころです。
電車や踏切の音が鳴っているとき、窓ガラスが割れても周囲の住民に気づかれません。空き巣に狙われやすい物件のため、安全性を重視するなら線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
線路沿いの家に住むなら、防犯設備のしっかりした物件を選ぶのがおすすめです。
電車から洗濯物が見える
線路沿いの家は止めた方が良い理由は、電車から洗濯物が見えてしまうからです。プライバシーが損なわれ、不快な思いをする可能性があります。
特に女性が下着を干すときは注意してください。悪意のある人に洗濯物が見つかると大変です。女性の場合、下着泥棒などの標的にされる可能性があります。
駅近くになるほど電車は走行スピードを遅くするため、洗濯物が目につきやすいです。洗濯物を他人に見られたくないなら、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
風水的に不幸になる土地
線路沿いの家は止めた方が良い理由は、風水的に不幸になる土地だからです。電車がゴトゴトと通過することで周辺に乱気流と予測不可能なエネルギーが発生し、悪影響を与える可能性があります。
風水師が線路周辺を研究した結果、人とのつながりや成功を妨げると言われるネガティブなエネルギーが発見されました。風水で不幸を示す兆候は、あなたの家族も含まれています。自分や家族の健康を気にかけているなら、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
風水は中国や東南アジアで広く信じられていますが、西洋では信憑性が疑われることがあります。風水の考え方は科学的根拠に基づいていません。風水を信じるかどうかは個人の判断によります。
鉄粉被害の可能性がある
線路沿いの家は止めた方が良いのは、鉄粉被害の可能性があるのも理由の一つ。鉄粉被害とは、鉄道で鉄粉が空気中に放出されることで発生する被害のことです。
鉄粉には微量の錆が含まれており、線路沿いの家は非常に大きなダメージを受ける可能性があります。鉄粉は物件に大きな影響を与えるものではありません。しかし、鉄粉は徐々に家屋や建物に蓄積していきます。
鉄粉によって懸念される悪影響は以下のとおりです。
- 壁が弱くなる
- 電線が腐食する
- 屋根の瓦が崩れる
線路沿いの家では窓やドアを閉め切ったり、空気清浄機などを使用するなどの対策を講じましょう。鉄粉被害を軽減することが可能です。
ただし、鉄道会社や地方自治体などは鉄粉を減少させるための対策を講じています。検討している地域がどのような対策を実施しているか確認することも重要です。
電車から部屋の中が見える
線路沿いの家は止めた方が良い理由は、電車から部屋の中が見えるからです。線路と部屋の位置関係によっては、部屋を覗きやすい角度になります。
線路沿いの家に住んでいる人は、電車から誰かが覗いていないかどうか、完全に把握できないのも不安な点。特に夕方になると、電車の窓の明かりが作る影がくっきりとして、部屋のなかを覗き見することが容易です。
たとえ誰も見ていなくても、見られているような気がして不安になり、眠れなくなることがあります。「覗かれているかもしれない」という不安は、線路の近くに住む多くの人に共通です。
線路沿いの家は電車が通過するたびに不安な気持ちが広がります。
電磁波による影響が懸念される
線路沿いの家は止めた方が良い理由は、電磁波の影響が懸念されているからです。
電気鉄道や新幹線をはじめとする鉄道設備からは、さまざまな周波数の電磁界(静電磁界～中間周波電磁界）が発生しています。
電磁界情報センター
ただし、鉄道による電磁波に関しては、健康に影響を及ぼす可能性は低いと考えられています。
非常に強い静磁界の中で人が行動した際、目眩、吐き気等の一時的な感覚を体験する場合があります。しかし、電車や新幹線内において、そのような非常に強い静磁界は発生していません。※したがって、鉄道などからの静磁界が健康に影響を及ぼすことはないと考えられます。
電磁界情報センター
電磁波による健康への影響が懸念されるのは、非常に強い静磁界の中で生活したときです。線路沿いの家に住んだからといって、健康に悪影響があるとは限りません。
電磁波の影響がどうしても気になるなら、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
線路沿いの家に住むメリット
線路沿いの家に住むメリットは以下の5つです。デメリットと比較して、線路沿いの家に住むべきか検討してみてください。
家賃が安い
線路沿いの家に住むメリットは、家賃が安いこと。「線路沿いの家は止めた方が良い」と言われることが多いのが理由です。
線路沿いの家が快適に暮らせるとは、とても言えません。電車や踏切の音を聞き続けることを好む人は少ないからです。誰しもが「できれば自宅では静かに過ごしたい」と思うはず。
「とにかく家賃を抑えたい」と考えるなら、あえて線路沿いの家に住むのも一つの方法です。しかし、快適な暮らしを求めるなら、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。
線路沿いの家に住めば、家賃を抑えられるのは事実です。
電車が見放題
電車が好きな人にとって、電車が見放題である線路沿いの家に住むのはメリットと言えます。線路沿いの家は、すぐに電車を見られる環境です。
いくら電車が好きな人でも、長い時間をかけて移動をするのは大変なもの。場合によっては、交通費がかかる場合もあります。
電車が好きな「鉄道オタク」にとって、線路沿いの家は夢のような状況です。あなたが「鉄道オタク」であれば、線路沿いの家に住むことも検討してみてください。
日当たりが良い
線路沿いの家は、日当たりが良いことが多いです。電車が通るスペースが空いていることが理由に挙げられます。
日当たりが良いことによるメリットは以下のとおりです。
- 明るくて心地良い
- 洗濯物が乾きやすい
- 室内が暖かくなり省エネになる
日当たりの良い家は季節によって、室内が暑くなることがあります。冷房設備や遮光カーテンなどを備えることで、快適な居住環境を維持することが可能です。
交通の便が良い
線路沿いの家は、交通の便が良いのもメリットです。線路が近くにあれば、必ず駅も近くにあります。
電車で通学や通勤する人は、駅までの距離が重要です。駅までの距離が遠いと、毎日の負担になります。
駅近に住むと、以下のような施設が近いことも多いです。
- 飲食店
- コンビニ
- ショッピングセンター
交通の便を重視するなら、線路沿いの家を選ぶのもおすすめ。移動にかかる時間を大幅に節約できます。
騒音トラブルが少ない
線路沿いの家は、騒音トラブルが少ないのもメリットの一つ。自宅で発生する騒音よりも、電車による騒音の方が大きいからです。
線路沿いの家に住む人は、少しの音でもイライラしません。電車によるクラクションや、踏切の音に慣れています。多少自宅で騒いでも、トラブルに発展する可能性は低いです。
自宅で生活音を鳴らす心配がある人は、あえて線路沿いの家を選ぶのも方法の一つ。「静かにするべき」というストレスがなくなります。
線路沿いの家で後悔しないためのポイント
線路沿いの家を選ぶときのポイントは以下の6つです。ポイントを押さえて物件を選べば、実際に住んでも後悔する可能性を減らせます。
防音対策をする
線路沿いの家に住むときは、防音対策をすることが大切です。しっかりと防音対策をすれば、電車の騒音によるストレスを軽減できます。
線路沿いの家でできる防音対策は以下のとおりです。
- 隙間テープを使う
- 防音マットを使う
- 防音カーテンを付ける
- 線路側の壁に家具を配置する
騒音ストレスを解消できれば、線路沿いの家に住むデメリットが減ります。線路沿いの家に住むときは防音対策をして、快適な住空間を作りましょう。
踏切の近くを避ける
線路沿いの家に住むときは、踏切の近くを避けてください。踏切による騒音を減らせるからです。
踏切に近づくほど「カンカン」という音が大きく聞こえます。踏切の音は想像以上に大きいです。踏切から遠ざかるほど、騒音ストレスを減らせます。
踏切からの距離だけでなく、電車が通る頻度も確認することが大切です。電車が通る頻度が少ないほど、踏切による騒音ストレスが少なくなります。
線路沿いの家に住むなら、踏切から遠い物件を選びましょう。
5階以上の部屋を選ぶ
線路沿いの家に住むときは、5階以上の部屋を選ぶのがおすすめです。マンションの上階になるほど、電車の音が気にならなくなります。
電車との距離が近いほど、聞こえる音が大きいです。一般的にマンションの5階以上の高さを電車が通ることはありません。5階以上であれば、騒音のストレスなく過ごせます。
アパートやマンションの1階は、音が大きいだけでなく電車による揺れも感じやすいです。線路沿いの家に住むときは、5階以上の部屋を選びましょう。
» 賃貸アパートの1階はやめたほうがいい理由
木造アパートを避ける
線路沿いの家に住むときは、木造アパートを避けてください。木造アパートは、ほかの建物よりも騒音の被害を受けやすいからです。
鉄筋コンクリート造のRC造やSRC造に比べて、木造アパートは防音性に劣ります。一般的な木造アパートでも音が気になるなか、線路沿いの家だと騒音ストレスが倍増することに…。
音によるストレスを避けたいなら、木造アパートは止めた方が良いでしょう。線路沿いの家に住むなら、鉄筋コンクリート造のRC造やSRC造を選ぶのがおすすめです。
» 木造アパートはやめとけと言われる理由
木造アパートは虫が出やすかったり、空調が効きづらかったりなどのデメリットもあります。
二重サッシの物件を選ぶ
線路沿いの家に住むときは、二重サッシの物件を選ぶことをおすすめします。ガラスの層が増えることで、家の中に入ってくる音を軽減できるからです。
二重サッシの物件を選ぶメリットは3つあります。
- 断熱性の向上
- 防犯性の向上
- 騒音公害の軽減
二重サッシの窓は、2枚のガラスの間を空気が通りません。断熱性が向上し、空気漏れが非常に少なくなります。熱が逃げにくく、電気代が安くなり、節約にもつながる可能性が高いです。
二重サッシの窓は開口部を施錠できるため、従来の窓よりも高い防犯性を発揮します。空き巣の被害を受ける可能性を減らせる作りです。
ライフスタイルを考える
ライフスタイルを考えて、本当に線路沿いの家に住むべきか検討しましょう。睡眠時間によっては、線路沿いの家だと大きなデメリットがあります。
線路沿いの家は、電車の通過音が大きく常にうるさいです。夜間に仕事をする人にとっては、昼間に十分な睡眠がとれないというデメリットがあります。
夜勤があるなど不規則な生活を送る人は、線路沿いの家は止めた方が良いでしょう。自身のライフスタイルによって、適切な物件を選ぶことが大切です。
線路沿いの家は止めた方が良い理由を理解しよう
線路沿いの家に住むデメリットは多いです。デメリットを許容できるか検討したうえで、線路沿いの家に住むべきか考えてください。
線路沿いの家は止めた方が良い理由は以下の9つです。
「後悔しない物件を選びたい」と考えるのは当然です。せっかくの新生活を快適に過ごせないのは誰しもが避けたいはず…。
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